以下はSUIZANのノコギリ作りの紹介です。鋭いノコギリは、一連のプロセスと人間の目による検査を通じて作られます。
プレス
日本の鋼材を型に入れてプレスし、刃の形に打ち抜きます。
バリ取り
プレス工程で生じたバリをグラインダーで取り除きます。これにはかなりの技術が必要です。
歪み除去
ローラーで刃の中心を延ばし、プレス中に生じる刃の歪みを取り除きます。
「目立て」(刃作り)
ノコギリ刃には「投げし」と「上目」の切り込みがあります。
最初に丸刃で歯をギザギザに削り、「投げし」を作ります。初めからV字形に削るのではなく、同じ方向に削り、次に刃を反転させて再び同じ方向に削ります。
次に、丸刃で歯先を研ぎ、「上目」を作ります。
バリ取りクリーニング
「目立て」時に発生したバリを高圧水で除去します。削り作業中に使用した潤滑油も一緒に洗い流されます。
「目立て」検査
歯を拡大するプロジェクターを使い、人間の目で歯のサイズや高さが整っているか確認します。
「アサリ出し」(刃の設定)
全ての歯を少しずつ左右交互に突き出します。歯を軽く叩いて1歯飛ばしにし、刃を反転させて残りの歯を再び叩きます。
これにより木材を切断するときの摩擦が減り、引き切り動作がスムーズになります。
衝撃硬化
電気放電により刃先に瞬間的な熱を加えて硬化させ、耐久性を高めます。
SUIZANのロゴ印刷
刃にインクでSUIZANのロゴを印刷します。刃をヒーター付きトンネルを通してインクを焼き付け、その後紫外線にさらしてインクの剥がれを防ぎます。
「研討場」の切断
ノコギリがスムーズに動くように歯の上下を斜めに切り落とします。
曲がり検査
刃に曲がりや傷などの欠陥がないか確認します。
オイル拭き
錆を防ぐためにオイルを塗ります。
製品への組み立て
引き切りノコギリを製作するために刃とハンドルを組み立てます。曲がりがないか再度確認します。